ジロ・デ・イタリア ステージ優勝の温熱データ分析

2020年のZwiftアカデミー優勝から、2024年ジロ・デ・イタリアのヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)獲得まで、ネーヴ・ブラッドベリーは瞬く間にこの競技のトップランクにその名を刻みました。

私たちは、彼女がジロ・デ・イタリア第7ステージで、最後の登りで見事なアタックを決めてプロトンから抜け出し優勝したときの温熱データを分析しました。気温30°C超の中、暑さはすべての選手にとって決定的な役割を果たしましたが、ネーヴは冷静さ(クール)を保って力強くフィニッシュし、ジロのヤングライダー賞を手にしました。

第7ステージを数字で見る

プレクーリング

1. プレクーリング

気温30°C超にもかかわらず、ネーヴはクーリングベストで皮膚温と深部体温を低く保ち、レース前の熱ストレスを回避しました。

暑熱適応

2. 暑熱適応

ステージ開始時のネーヴの暑熱順化スコアは68%で、レースを通じて大きな体温調節上の恩恵をもたらしました。彼女はジャージにアイスソックスを入れ、体温が上がりすぎるのを防ぎました。

アタック

3. アタック

最後の登りでのアタックにより、彼女のヒートストレインインデックス(HSI)は7.5、深部体温は40°C近くまで上昇しました。最後の追い込み中に皮膚温が低下していることは、効果的に体を冷やし、HSIのさらなる上昇を防いだことを示唆しています。

勝利

4. 勝利

最終的にネーヴはヒートゾーン4に30分以上滞在し、その日の暑熱トレーニング負荷は10/10。暑熱順化スコアは68%から76%へとさらに上昇しました。「完全に全開だった。あんなに深く、あんなにレッドゾーンの奥まで入らなければならなかった。人生であれほど追い込んだことはないと思う」

ポストクーリング

5. ポストクーリング

フィニッシュ数分後、彼女の皮膚温とHSIは大きく低下し、効果的なクーリング戦略が実施されたことを示しました。活動終了後に体を急速に冷やし熱ストレスを減らすことは、回復を高めます。

温熱データのグラフ

上のネーヴの温熱データを分析すると、十分な暑熱トレーニングの準備と戦略的なクーリング戦略の両方から競争上の優位を得ていたことが分かります。レース開始時の暑熱順化スコア68%は、ステージ全体を通じて大きな体温調節上の適応の恩恵を受けていたことを示します。彼女はクーリングベストで深部体温を安定させ皮膚温を下げることで、スタート前の熱ストレスを見事に回避しました。

レースが始まると、深部体温と熱ストレスの標準的な上昇が見られます。下り区間での皮膚温とHSIの低下は、効果的な冷却を示しています。最後の登りとアタックで全力を出し切ったにもかかわらず、終盤に深部体温がわずかに低下していることは、HSIのさらなる上昇を避けるためにクーリング戦略を効果的に実施したことを示しています。

CANYON//SRAMのパフォーマンスディレクター、スティーヴン・ギャラガーはこう語ります。「今年のジロの環境条件は極めて厳しく、連日40度近くに達した。こうした気温に継続的にさらされる中では、この環境下での暑熱適応とパフォーマンスのモニタリングが、疲労を見極め競技能力を予測するうえで不可欠だった。COREデバイスによって、レース環境内でのさまざまな介入への急性の反応をモニタリングできた。決定的だったのは、暑熱順化スコアを使ってネーヴの体温調節が週末までに80%近くまで段階的に調整されていく様子を確認できたことだ。暑熱順化スコアは、ジロの重要な日に最適なパフォーマンスを予測する助けになった」

この記事は本国CORE(greenteg社)のブログを日本語化したものです。

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