エアロだけではない――パフォーマンスアパレルと体温調節
人体の効率はわずか約20%。筋肉が使う1ワットのパワーごとに、およそ4ワットの熱が生まれます。効率を保つには、体は発汗・血管拡張・血管収縮を通じて、この熱を皮膚から放出しなければなりません。何を着るかは、このプロセスで大きな役割を果たします。パフォーマンス素材やデザインの工夫は、熱と湿気の調節を助けることもあれば、妨げることもあるのです。
エアロダイナミクスの専門家はよくこう言います——「風は肌を嫌う」。実際には、覆う面積が多いほうがたいてい速いということです。たとえば袖ありのスキンスーツは、袖なしより速い。しかし、それは涼しいのでしょうか。
今日、優れたアパレルデザイナーは、もはやエアロダイナミクスと体温調節を別々の課題として扱っていません。両方をパフォーマンスの方程式に統合し、その結果の計測にCORE技術を使っています。

ラ・ブエルタに向けたQ36.5チームのスキンスーツ設計
今年のラ・ブエルタを前に、COREはQ36.5プロサイクリングチームのアンドラでの高地合宿に合流し、Dottore Climaレンジの「極暑」スキンスーツの試作4種をテストしました。チームスタッフや選手のダビ・デ・ラ・クルス、トーマス・ピドコックと協働し、実環境で体温・素材の挙動・選手のフィードバックをモニタリングし、テクニカルなサイクリングウェアが到達できる限界を押し広げました。
アイアンマン世界選手権に向けたブルンメンフェルトのSurpasトライスーツ最適化
COREはSurpasとも提携し、ニースのアイアンマン世界選手権に向けて、五輪王者クリスティアン・ブルンメンフェルトの新しいトライスーツを磨き上げました。
フィールドテストはノルウェーのベルゲンで行われ、異なるスーツとヘルメットの組み合わせについて、エアロダイナミクスと熱管理の両面に注目しました。勝ち残った組み合わせは9.6ワットのエアロ的な利得をもたらしました——1秒を争う競技では決定的なアドバンテージです。

さらなる分析のため、COREチームはスイス・チューリッヒのパフォーマンスラボでSurpasのスーツをテストし、ランダム化・カウンターバランス・被験者内クロスオーバー試験によってレース当日の条件を再現しました。複数のCOREセンサーが全身の熱的パワーを計測し、運動中に熱がどう生まれ、どう管理されるかを追跡しました。
このラボベースのアプローチにより、スーツの性能を数値化し、デザインの違いが実環境での快適性と熱管理にどう影響するかをより深く理解できます。
市民アスリートのための体温調節
誰もが世界クラスのアパレルデザイナーやプロレベルのテストにアクセスできるわけではありません。しかし、どんなアスリートもCOREを使って暑さへの感度を高め、トレーニング・ウェア・クーリング戦略といった重要な判断を下せます。
COREのヒートストレインインデックス(HSI)は、熱ストレスがパフォーマンスに与える影響を追えるライブ指標を提供します。これは、あるセッションで適切な量の熱ストレスにさらされているかを確認しながら暑熱トレーニングを行うのに役立ちます。そしてレース当日は、ライブのHSIをペース配分・クーリング戦略・ウェア選びの判断に活かせます。
この記事は本国CORE(greenteg社)のブログを日本語化したものです。
