Sweatlabs: 暑熱適応は暑さでの糖質消費を減らせるか?

持久系運動中、体は暑熱下では温和な条件に比べて10〜20%多くの糖質を消費します。一方で、暑熱順化したアスリートにはこの糖質消費の増加が起こらないことを示すエビデンスがあります。研究「4週間の暑熱順化は、暑熱下の最大下運動における訓練されたランナーの糖質酸化を低下させる」は、その考えを裏づける新たな証拠を示しました。

主な知見

研究の方法

COREの見解(Hot Take)

暑熱下走行時、暑熱順化群は対照群より1時間あたり36グラム少ない糖質しか使いませんでした。アマチュアアスリートは持久系イベント中に毎時60〜90gを摂取するため、暑熱順化は暑いレースでの糖質依存を大幅に減らすことを意味します。

暑いレースは、未順化アスリートにとって三重の補給の悪夢です。

暑熱順化したアスリートは、この3つの問題すべてにうまく対処できます。

本研究の条件は非常に高温で、運動強度は訓練されたアスリートのマラソンペースに相当します。より涼しい条件や低強度であれば、糖質消費の減少幅はより小さくなる可能性が高いでしょう。

糖質消費が減る根本的なメカニズムは、換気性閾値の向上に示されるとおり、有酸素能力の向上にあると見られます。これにより筋への酸素供給が効率化し、筋グリコーゲンの必要性が下がります。つまり暑熱トレーニングは、涼しい条件や低強度でも糖質消費を減らす可能性が高いということです。

今後に向けて

暑熱下で糖質消費が増えるメカニズムはよく理解されているようです。同様に、暑熱順化したアスリートが暑熱下で追加の糖質を必要としない理由も明らかに思えます。

ただし、温和な条件や低強度の場面での、暑熱順化アスリートの糖質消費については疑問が残ります。未順化アスリートより少なく消費する可能性は高そうですが、さらなる研究が必要です。

見てみたい研究は次の通りです。

この記事は本国CORE(greenteg社)のSweatlabsシリーズを日本語化したものです。

Train Hot, Race Cool

CORE 2 を購入