身体が「自分を冷やすためにどれだけ働いているか」を、0〜10のリアルタイム数値で示すCORE独自の指標です。

人体は深部体温を狭い範囲(およそ36.0〜37.5°C)に保とうとします。これは産熱と放熱のバランスによって実現されています。運動をすると産熱が増えるため、身体は放熱の仕組みを働かせます。
汗をかいて皮膚を蒸発冷却し、皮膚の血管を広げ、心拍数を上げて皮膚への血流を増やします。冷却の需要が高まると、皮膚へ向かう血流が増えるぶん、筋肉から血液が奪われることになります。
運動強度が高い、あるいは環境の熱ストレス(高温・高湿度)が大きいと、放熱の仕組みだけでは産熱を相殺できなくなります。その結果、深部体温・皮膚温・心拍数が上昇します。この熱ストレスに対する生理的な反応を熱ストレインと呼びます。競技中、過度の熱ストレインはパフォーマンス低下を招きます。一方で、熱ストレインへの反復的な曝露は暑熱順化をもたらします。
深部体温は選手の熱状態を評価する重要な指標です。しかし、深部体温だけでは身体にかかる熱的な負担を十分に推定できません。同じ深部体温でも、皮膚温が高いほどパフォーマンス低下は早く起こります。心拍数と皮膚への血流が増えるためです。加えて、皮膚温が高いと暑熱下の運動中の不快感も強まります。
多くの研究から、平均体温という概念が熱ストレインを評価する最良の指標のひとつであることがわかっています。平均体温とは、深部体温と皮膚温の加重平均です。通常、この算出には身体の複数箇所での計測が必要になります。COREセンサーは1箇所からしかデータを取得しませんが、COREの専門家による広範な実験室試験の結果、1箇所の計測から平均体温を正確に推定する計算式が確立されました。
COREのHSIは、推定した平均体温を0〜10程度の数値に変換したものです。あなたの身体が涼しさを保つためにどれだけ働いているかを、分単位のリアルタイムで示します。
HSIはCOREアプリ(屋内トレーニングに便利)とGarminデバイスにライブ表示され、ワークアウト後にCOREアプリで振り返ることもできます。
試合や高強度セッションなど高いパフォーマンスが求められる場面では、HSIを使ってパフォーマンス低下を抑えられます。HSIを低く保つ(冷却やペース調整などによって)ことで、筋肉から血液が奪われるのを防げます。
一方でHSIは暑熱トレーニングの指針にもなります。HSIを高めた状態で45〜80分のセッションを定期的・反復的に行うと、暑熱順化が得られます。