5週間 暑熱トレーニング
入門プラン

暑熱トレーニングが初めての方へ。5週間で暑熱順化し、暑い環境でも力を発揮できる状態をつくります。

CORE 2 サーマルセンサー

このプランは暑熱トレーニングが初めての方向けです。5週間で暑熱順化に到達でき、さらに2〜3週間追加すれば潜在能力を最大限まで引き出せます。

開始前に、必ず暑熱下の安全についてをお読みください。暑熱セッションのやり方も併せてご覧いただくと理解が深まります。

前提となる体力レベル

このプランを始める前に、週4日以上・週合計4時間以上のトレーニングを行っており、60〜75分のワークアウトを完遂できることが目安です。

5週間の全体像

内容合計(練習/暑熱)
第1週4回のワークアウトの最後15分だけ暖かくする(厚着/扇風機オフ)。皮膚温を33.5→35.0°Cへ段階的に。4:00/1:00
第2週3回のワークアウトの暑熱パートを20分→30分へ延長。3:00/1:15
第3週3回の暑熱セッション。毎回30〜40分をヒートゾーン3で過ごす。3:00/2:10〜2:30
第4週3回の暑熱セッション。暑熱パートを40〜50分に延長。適応が進み第3週より楽に感じることも。3:10/2:20〜2:50
第5週第4週の繰り返し。適応がさらに進み、セッションはより楽に。3:10/2:20〜2:50

第1週:暖かさに慣れる

目標: 心と身体を暑さに慣らし始めること。この週は暑熱順化スコアはほぼ上がりませんが、暑熱トレーニングに伴う高い皮膚温に慣れるための重要な準備期間です。

  1. 月曜|皮膚温を上げる
    通常の服装・扇風機ありで屋内ワークアウトを開始。最後の15分で扇風機を切ります(普段扇風機を使わない、または室温18°C未満なら上半身に1枚追加)。15分終了時点で皮膚温が33.5°C以上になり、かなり発汗している状態が目安。心拍の急上昇を避けるため、パワー/ペースを落とす必要があるでしょう。HSIは1〜2に達するかもしれませんが、ヒートトレーニング負荷の蓄積は期待しません。
  2. 火曜|皮膚温を調整する
    同様に最後の15分で扇風機オフ/着込み。15分終了時点で皮膚温が34.0°C以上になるよう衣服を調整します。
  3. 木曜|さらに暖かく
    同様に最後の15分。目標は皮膚温34.5°C
  4. 金曜|汗が滴るレベルへ
    同様に最後の15分。目標は皮膚温35.0°C
ヒント: 発汗量を測定し、それに応じてトレーニング中・後に水分補給しましょう。

第2週:暑熱トレーニングの始まり

目標: 暑熱時のセットアップを固め、暑さの中での快適さを高めること。暑熱順化スコアは数%しか上がりませんが、翌週のより長く暑いセッションに備えられます。

  1. 月曜|終盤に暑熱を追加
    軽装・扇風機ありで開始。残り20分で扇風機を切り、上半身に2枚追加(汗を閉じ込めるウインド/レインジャケット+その上にサーマルレイヤー)。ロングパンツも着用。20分終了時にHSI 3〜4が目安。この20分でヒートトレーニング負荷1〜2を蓄積できるかもしれません。セッション後もさらに10分間、着込んだまま深部体温・皮膚温・HSIを観察します。
  2. 水曜|少し長く
    月曜と同じ流れで、暑熱パートを25分に。終了時のHSIが3〜5になるよう強度と衣服を調整。負荷2程度に到達しえます。
  3. 金曜|少し長く、少し暑く
    暑熱パートを30分に。暑熱パート開始時の深部体温が38.0°C以上であることを確認(届かない場合はより高強度で産熱を増やします)。開始5分以内にHSI 3〜5に到達し、そのまま維持。負荷3〜4に到達しえます。

第3週:本格的な暑熱セッションへ

目標: 中程度の強度の暑熱セッションを3回。週末には暑熱順化スコアが約25%(「ヒート慣れ」の閾値)に達しているはずです。

  1. 月曜|強度から入り、暑熱に切り替える
    軽装・扇風機ありで開始。最初の30分はやや高強度(閾値以上のインターバル、心拍ゾーン4〜5)。深部体温が38.5°C近くまで上がります。30分後に扇風機を切り、上半身に複数レイヤー+ロングパンツ。強度を調整してHSI 3〜5を維持し、パワー/ペースを落として心拍ゾーン2〜3に。この状態を30分続けて終了。終了後もHSIが2を下回るまで着込んだままに。目標は負荷4〜6。
  2. 水曜|暖かく始めて、より暑く
    60分のワークアウト。最初から「暑熱用の服装」・扇風機なしで開始。心拍ゾーン2の中程度の強度を維持し、20分後にHSIが2未満なら10分間ゾーン3へ強度を上げます。残りはHSI 3〜5を維持。負荷4に達したら終了。終了後もHSIが2未満に戻るまで着込んだままに(さらに負荷が1程度加算されます)。
  3. 金曜|選択制
    月曜か水曜のどちらかを繰り返します。負荷5に達したら終了。

第4週:暑さを味方に

目標: 強度の高い暑熱セッションを3回。週末には暑熱順化スコアが約50%(「ヒートアダプテッド」の閾値)に達しているはずです。

月・水・金とも、第3週のワークアウトから1つを選択。HSI 4〜6を40〜50分維持し、ヒートトレーニング負荷5に達したら終了します。終了後もHSIが2未満に戻るまで着込んだままに。

第5週:暑熱順化の完成

目標: 第4週と同じ3セッションを繰り返します。週末には暑熱順化スコアが60〜75%(「ヒートアダプテッド」の範囲内)に。このレベルなら、暑い条件でもほとんどパフォーマンスを落とさずに戦えると期待できます。

暑熱順化のサイン

5週間の先へ:維持、またはさらなる適応

適応を維持する

暑熱順化スコアを維持するには、週2〜3回のセッションで週合計のヒートトレーニング負荷を約12にします。負荷4を3回、または負荷6を2回で十分です。

さらに適応を進める

第4週のセッションを繰り返せば、2〜3週間で「ヒートチャンピオン」に到達できます。より早く到達したい場合は、週に4回目のセッションを追加します。

ヒートチャンピオン

この状態を3週間維持すると、ヘモグロビン量とVO2maxがそれぞれ3〜6%増加すると期待できます。暑い条件でも涼しい条件でもパフォーマンスが向上します。

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